川上健一『ららのいた夏』集英社文庫

ネタバレ注意。
天才少女ランナーと野球少年の青春×スポーツ×恋物語
なんつーかこれまた、酷くイノセントな小説でありました。キャラクタも、文章も、世界観も。
ここまで単純化するというのはひとつの手法だとは思うのだけど、この年になると正直楽しむことはできなかった。「ナツイチ」とかで、読書の入り口として読むにはいいのかもしれないけど。俺個人としてはこれを楽しめたのはせいぜい小3ぐらいまでだったろうな、という気はする。
突然の白血病展開も、俺はいかがなものかと思って醒めただけだったよ。せめて家族に伏線張っとけよ。
玄人筋にも評判のいい作家だったのでちょっと期待していたのですが…もう一冊『翼はいつまでも』も残ってるがこんな感じなのでしょうか。
評価はC。

ららのいた夏 (集英社文庫)

ららのいた夏 (集英社文庫)