9mm Parabellum Bullet 『VAMPIRE』

2nd。
なんつーんだろ、決して嫌いな方向性のバンドではないし、凡作と言うほどにつまらないアルバムでもない。ただ1stになにか特別に付け加えるような革新とか、インパクトがあるわけではないのも事実で。
相変わらず面白いクセのある歌謡曲メロディに加えて、ラストの「Living Dying Message」に聞こえるエスニックなニュアンスなど惹かれる部分もあり、また「Supernova」の妖美な高揚感は、彼らのロックの真髄であるだろう。
ただ…前作でも述べたように、詞の深度は物足りないし、演奏・歌唱もパワーや稚気はあってもなんだか平板に感じられるような場面もあった。特にボーカルは前作の方がよかったのでは…菅原くんは山形出身ということで、それがこの作品を購入する誘因にもなったのだけど。もう一人の著名なロック・ボーカリストほどではなくてもいいから、もっとキレた表現を見せてください。
期待してます。

VAMPIRE

VAMPIRE