ネタバレ注意。
シリーズ短編集。タイトルは確かにあとがきの通り『時間割』のがはるかにしっくりくるけど…。売り手としてはこのレーベルにミステリを根付かせたかったんだろうな。根付かなかったけどな。
今回、プロット、トリックの部分はバラエティ豊富で、「ジュブナイル本格」としての「本格」の部分は割としっかりつくられていると思った。
でもダメなのは「ジュブナイル」の部分。特に「家族のための旋律」。抑圧された子供の反抗としての自作自演→家族の絆の回復、というベタベタな物語展開は、むしろ子供をバカにしてるし、目指す読者層になにも響かないと思う。オトナの僕も大いに鼻白みました。
でもこれ、はやみねかおるなんかも似たプロットで書いてたよな。でもあっちは厭じゃないんだよな。やっぱ向き不向きってあると思うんだ。
評価はC。
- 作者: 太田忠司,末次徹朗
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2001/09
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (4件) を見る