辻村深月『ふちなしのかがみ』角川文庫

ネタバレ注意。

ホラー短編集。

好きだったのは二編。

「おとうさん、したいがあるよ」は冒頭のツカミから、すっとぼけたようなコメディタッチのホラーで新機軸。

表題作はいかにもこの作家らしい、まとまりのよいプロットと周到な仕掛けに心地よく騙される。

その他、学園/ジュブナイル・ホラーの諸作については、筆致の人工性がちょっとあざとく鼻につく感じだったかな…。

評価はC。

ふちなしのかがみ (角川文庫)

ふちなしのかがみ (角川文庫)