野島けんじ『ネクストエイジ』角川スニーカー文庫

ネタバレ注意。
思うところあって、蔵書を整理することにしました。読まずに売り払うのももったいないので、一応目を通してから。ということで、ここからの読書記録はしばらく「何でこんな本を…?」というものが続くことになると思います。自分でも分かりません。選別結果、おそらく500冊ぐらいは処分候補になると思います。たまに本当に読みたい本を挟みつつ、気長に片付けていきましょう。
それで、なぜかポツンとあったラノベから。
多分『バトロワ』にハマってた頃、見つけて買っておいたものだと思われる。裏表紙にも《超絶の新世代バトルロワイアル》とか書いてあるし…しかしまあ、殺し合いはしません。宇宙モノの枠組みの中で、クリーチャーに対抗するため少年少女が集められてトレーニングと選別を受ける、脱落者から「消えて」いくのだけど、死んでないのはバレバレ。そのヌルさの割にクライマックスでは冷酷で、そのアンバランスさ、トガったふりが居心地悪い。
単純明快な活劇SFであって、自意識過剰のいたたまれなさはそう感じない。それは救い。女子の描き方など目に余って下手な部分もあるけど、作者自身経験があるらしいボクシングのシーンなど光る部分もある。危惧していたよりは全然読めたけど、まあ。
評価はC。

ネクストエイジ (角川スニーカー文庫)

ネクストエイジ (角川スニーカー文庫)