浦沢直樹/手塚治虫「PLUTO 4」小学館ビッグコミックス

別に欲しかないけどとりあえず云っとく。
「イエカキ 理想の住まい」オリジナルクオカードが欲しい!
で、4巻なんですけどその前に。
こないだ「プロフェッショナル仕事の流儀」で浦沢が取り上げられてて、食い入るように見入ってしまったのでしたが。井上雄彦あたりを主に念頭に置いて云うのですが、一流の漫画家ってのはなんだか雰囲気が似てるもんだなあと。求道的でありながら禁欲的ではないっつーか。なかなか素敵だと思いました。番組としては、今までちらちらと名前を見掛けていた「ブレーン」、長崎尚志の存在と役割が見えたのがなかなか興味深かったですね。僕も結構浦沢作品には辛く接することが多いですが、罵声に「デタラメだ」と呟いて演奏を続けたボブ・ディランと重ね合わせた演出もなかなかかっこよかったです。
今回のトピックは、やはり天馬博士のクローズアップに尽きるでしょうね。原作ではこんな展開はなかったハズだし、3巻では皮相的な部分に止まっていた浦沢流の再解釈が、プロットの根幹にまで及んできたような気配があります。なかなか冒険ではあるかもしれませんが、アトムの出自を絡ませることによって原作の安いプロットをどこまで発展させ得るのか、手腕が期待されるところです。

PLUTO 4 (ビッグコミックス)

PLUTO 4 (ビッグコミックス)