河合香織『セックスボランティア』新潮文庫

ネタバレ特になし。
もっと実録的と云うか、まあぶっちゃけて云えばもっと下世話な、「ボランティア」の生々しい生き様が見られるのかと思ってたけど、そうではなかった。人間が人間として、どう生きていくか。筆者の視線は、どこまでも障害者に向けられ、寄り添ってある。
内容・姿勢としてはとても真っ当なものだと思う。そう思うのだが、正直に云って物足りない思いが残った俺は、きっとこの題材の良い読者ではないのだろう。
それでも「斉藤さん」の台詞は最高だと思った。
作品の評価はC。

セックスボランティア (新潮文庫)

セックスボランティア (新潮文庫)