ネタバレ特になし。
もっと実録的と云うか、まあぶっちゃけて云えばもっと下世話な、「ボランティア」の生々しい生き様が見られるのかと思ってたけど、そうではなかった。人間が人間として、どう生きていくか。筆者の視線は、どこまでも障害者に向けられ、寄り添ってある。
内容・姿勢としてはとても真っ当なものだと思う。そう思うのだが、正直に云って物足りない思いが残った俺は、きっとこの題材の良い読者ではないのだろう。
それでも「斉藤さん」の台詞は最高だと思った。
作品の評価はC。
- 作者: 河合香織
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/10/30
- メディア: 文庫
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