梓崎優『リバーサイド・チルドレン』東京創元社ミステリ・フロンティア

ネタバレ注意。

カンボジアのストリート・チルドレンの間で起こる連続殺人を描く長編。

問題意識のあり方、それに対する力の入り方、導かれるホワイダニットインパクト、いずれに共感も好感もするけれど、それと長編ミステリとしての評価は別問題。どうしてもとっ散らかった印象が勝ってしまい、高くは評価できない。『叫びと祈り』のスマートさで、洗練のハードルが上がってしまってた面は否めないにせよ。

この作以降雌伏の作家だけど、まだまだ期待しています…。

評価はC。