T.バーゲンソール/池田礼子・渋谷節子(訳)『アウシュビッツを一人で生き抜いた少年』朝日文庫

ネタバレ特になし。

十歳で送られた絶滅収容所を生き延び、やがて人権に関わる国際法の第一人者となった著者の回想録。

…奇跡。奇跡ではあるけども、絶望の中に確かにある、ひとびとの絆や知恵、努力の蓄積がその奇跡を生んだのだと感じられる。そうしたものを総合して著者が言う「幸運」を、その後の人生で何倍にもして返してみせた、偉大なサヴァイヴァルに無限大のリスペクト。

記録のみ。