穂村弘『水中翼船炎上中』講談社

ネタバレ特になし。
第四歌集。
めちゃくちゃステキな装丁のハードカバーで、ひたすら短歌を読むという、それは贅沢な時間でございました。
歌の内容については、評価云々より感性に合うか否かという問題だと思うので、いくつか気に入ったものを備忘メモとして代えたいと思います。

みつあみを習った窓の向こうには星がひゅんひゅん降っていたこと

カルピスと牛乳まぜる実験のおごそかにして巨いなる雲

棺打つ石を探しに来たけれど見渡すかぎり貝殻ばかり

春巻に小さな海老が透けているぼくらの町はもう亜熱帯

評価はC。

水中翼船炎上中

水中翼船炎上中