手塚治虫『海のトリトン』(全3巻)秋田文庫

海棲人類の少年・トリトンの、ポセイドン大王との種族抗争、やがて人類との対峙を描くファンタジィ。
日刊紙連載という、巨匠の異常な創作意欲・態勢には驚かされるけど、内容の方もそれらしく行き当たりばったり。用意してたプロットは資本主義批判だけちゃうかなこれ。
画はかわいらしくてデザイン性もさすが。ポセイドンは特にかわいかった、クズだけど。過去のポセイドンがワラワラと出て来るあたり、ロジックも必然性も不明で、画ヅラも異様で笑えました。