ネタバレ注意。
東京下町の相撲部屋を中心に巻き起こる大騒動を描くユーモア・ミステリ。
『九回裏』と順番が前後してしまったけど、こっちが第一作でこっちのが面白かった。下町の舞台立てと相撲という題材の食い合わせがよく、江戸時代の大砲による狙撃(!)に毒殺未遂に女児誘拐と、ドタバタした展開は寿司爆食いといった素っ頓狂なスラップスティックもあって、ユーモラスで楽しい。
真相のプロットは見え透いていたけど、それが瑕疵となるような作品ではないな。
評価はB−。
- 作者: 戸松淳矩
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/06/10
- メディア: 文庫
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