王丹/加藤敬事(訳)『中華人民共和国史十五講』ちくま学芸文庫

ネタバレ特になし。
天安門事件に至る民主化運動の学生リーダだった著者による、中華人民共和国六十年の歴史講義。
文化大革命天安門事件に関する生々しい証言が読めるかと思ったけど、そういう志向性の本ではなく、結構概説的。カルスタ的な視点の記述も結構あって、それは歴史学者としての著者のスタンスなのかもしれないけど、正直あまり興味が持てなかった。
さすが一大当事者たる天安門については、「忘れ難い一夜」の章なんてまさに忘れ難いけれど。でも章題からして「付録」なんてなってて、本筋ではないんだな…結局はグロテスクな人間のドラマが読みたいんだな俺は。
評価はC+。

中華人民共和国史十五講 (ちくま学芸文庫)

中華人民共和国史十五講 (ちくま学芸文庫)