ネタバレ注意。
名古屋を舞台に連続する殺人/自殺事件に、大戦期ドイツの「水晶の夜」が影を落とす、霞田志郎シリーズの長編。
…こうして歴史上の事件を現在の事件と絡めて長編構成するのって、島荘レベルの剛腕、ないし笠井潔レベルの衒学がないと厳しいねんな…って印象。スケールが筆に合ってない。
ご当地小説として愉しむのがメインになってしまったので、どうせなら志郎くんにも名古屋弁ガンガン喋ってほしかった。なにを気取りゃあすかね、と思いました。
評価はC。
- 作者: 太田忠司
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2014/04/16
- メディア: Kindle版
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