岡嶋二人『ツァラトゥストラの翼』講談社文庫

ネタバレ注意。
富豪の殺人事件と宝石盗難の謎を解明する、選択肢とチェックボックスで読み進めていく、昔懐かしゲーム・ブック。ギリギリ小学生の頃、ドラクエとか不思議のダンジョンとかのやってた世代です。
行きつけの喫茶店に席を占め、勇んでやり始めたのでしたが、二時間で心は折れ、暗号解読の袋とじはおろか、後略サイトのフローチャートに沿ってなんとか読み終えたことを告白します。TVゲームも攻略本買ってやるタイプだったし…こんなん絶対無理だし…つかそんなヒマあるかい!
正しい手順でやってみたら、必要な情報をコンパクトにまとめて教えてくれる、警察のありがたみが身に沁みました。一周めの、あの気が遠くなるような訊き込み行脚はなんだったんだ…。
…ということで、すっかり絶滅した(してるよね?)ゲーム・ブックという文化に二十年ぶりに触れて、それなりには愉しかったです。もう二十年は触れなくていいとは思いましたが。
評価はC+。

ツァラトゥストラの翼 (講談社文庫)

ツァラトゥストラの翼 (講談社文庫)