ヒトリエ 『DEEPER』

2ndフル。
vocaloid producerに出自のあるバンドらしく、情報量の多い詞曲に音、エモーションを抑えたヴォーカルで独特の世界観が構築されています。米津玄師という前例もあったのでかなり期待して聴いたんだけど、なんだろうあまり惹かれない…。頭でっかちなイメージがタイトル*1からして拭い難く、聴いててもずっとついて回る。提示されるイメージが断片的で、素通りしてしまう。単純に比較するような話ではないけど、思えば米津楽曲の寓話的な構築性ってのは、楽曲に没入させる大きな要素だったなあと。
中では清廉なリリシズムを湛えた「フユノ」は、ポップセンスの光る佳曲。つか先行してこの曲聴いてて、期待値上がってたのもあると思う。佳曲だけど、でもなんかサカナクションに既視感あるんだよな。

DEEPER

DEEPER

*1:「バスタブと夢遊」だの「後天症とバックビート」だの、どうよ。