雁屋哲(作)/花咲アキラ(画)「美味しんぼ 1-3」小学館文庫

おもひでの味。
子供の頃行ってた内科医院*1の本棚に序盤が並んでて、待合のソファで何度となく読み返していた美味しんぼの序盤。
この頃はまだvs至高の対決構図…による過剰さ…もなく、最近ウワサの迷走ぶり*2もなく、グルメと人情噺の幸福なマリアージュが楽しめます。特に2巻は、「思い出のメニュー」の《のぞくな》のとこや「幻の魚」のラストなど、コマで魅せるマンガ表現としても見所多し。
しかしこうしてみると、結構カブれた子供だったなーと微笑ましさまじりの懐旧があり。カツオにマヨネーズつけて食ったり、祖父の出張土産にウニの瓶詰(塩漬けに限る)オーダーしてたりしたもんなあ…未だにスーパードライは嫌いだし。
でも長じていろいろなお店でいろいろなものを食べるようになって以降、フォアグラより美味しいアン肝ってのは食ったことないわ。

美味しんぼ (1) (小学館文庫)

美味しんぼ (1) (小学館文庫)

美味しんぼ (2) (小学館文庫)

美味しんぼ (2) (小学館文庫)

美味しんぼ (3) (小学館文庫)

美味しんぼ (3) (小学館文庫)

*1:R.I.P.

*2:メーカ批判なんかはちょっと鼻につくところがあるけど…上がる土俵が違うよな。