星野源 『YELLOW DANCER』

4thフル。
いやー売れた売れた。そんな売れんでもってぐらいに売れた。
という大ブレイク作ですが、そりゃ売れるなりのクオリティあるもんね、って充実の好盤です。これまでの作品に比してアッパーなポップチューンに振った内容は、SAKEROCKの解散に伴って、そっちの音楽性も加えてはっちゃけたって面もあるのでしょうか、なにげにSAKEROCK全く聴いたことないのだけど。
個人的にこれまでの作品では、「くせのうた」「くだらないの中に」を筆頭にフォークバラードを偏愛していたのですが、この作品に立ち並んだアンセムの歴々にはしっかりと心が浮き立ちました。特にはアーバンなポップチューン「Week End」、問答無用のキラー・ソウル・アンセム「SUN」、「地獄でなぜ悪い」は映画の記憶も未だ鮮明でありつつ、「Crazy Crazy」にスウィングしながら「Friend Ship」のほのかに切ない美メロに酔う、みたいな流れが鉄板。
生まれ変わったら星野源になりたい、ってずっと言ってんだけど、もはやそんな域にない存在になってしまいましたねって、頼もしくも喜ばしいポップ・スターぶりです。

YELLOW DANCER (通常盤)

YELLOW DANCER (通常盤)