ネタバレ一応注意。
夏休みの大学生。身近な人の死とそれにまつわる謎。年上の愛人と謎めいた美少女…と、おなじみ樋口フォーマットの青春ミステリ。
こんだけ安心して身を委ねられる、質の高いマンネリもなかなかないよね。特に今作はヒロイン・季里子に出色の存在感があって(若干『魔女』のみかんとカブってるけど)、その魅力だけでも清新に愉しめます。
樋口小説はツンデレ萌えの文脈で、オタク層に発見されたりしないんだろうか。そんな文脈は古すぎるんだろうか。
評価はB。
- 作者: 樋口有介
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1999/09
- メディア: 文庫
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