『ディパーテッド』

DVD。
ボストンを舞台に、アイリッシュ・マフィアに潜入した捜査官と州警察に潜入したマフィアに連なる青年、二匹の「ネズミ」の運命の交錯を描くクライム・サスペンス。アカデミー作品賞。
最近ずっとジャック・ニコルソンそっくり説を唱えているディカプリオ、本人横にしたらそうでもなかった…まあそれは近作に比べればもちろんの若々しさ、まだ貫禄の出てないゆえでありましょうか。でも俺、なんかジャック・ニコルソンいまいちだったわ。芝居の濃い奴ばっかり出てきて食傷だなーとか思ってしまった。なのでその分、脇で*1薄味ながらピリリとクセ効かせてたマーク・ウォルバーグが素敵に見えた。途中までゲイリー・オールドマンなんじゃねえかと疑って(?)たけど。
そんなこともあって、コステロが意外とあっさり死んでからの展開の方に興奮しました。どんでん返し連続展開もそうなんだけど、ラストシーンに至るマンションの廊下でのシーンとか、いろいろと「語らずして語る」みたいな描写の妙があって…遡れば住所間違う流れとかコステロがクンクンやってるとことかも…、それは脚本の精密と称えるべきかさすがはスコセッシ演出と称えるべきか、いずれにせよ凄く好みの細やかさで、ラストの余韻にも結実していたと思います。

ディパーテッド [DVD]

ディパーテッド [DVD]

*1:と思いきや…ね。