ネタバレ一応注意。
テレビで活躍する「霊導師」能城あや子、その「霊視」を成り立たせるため暗躍する調査チームを描いた連作。
それぞれプロットを凝らして書かれてはいるけど、そのプロットとストーリィラインをなぞってるような、ちょっと一本調子な作品が多いように感じた。プロットは工夫されているのに、それが物語にツイスト感やドライヴ感をもたらせていない感じ。IT関連のディテール、専門知識はこの作家らしいところだけど、それも今読むと前時代的なものになってしまっている。
あと、あや子と鳴滝はともかくとして、他の二人のバックグラウンドやドラマはもっと書き込まないとバランス悪いだろう。なんもないんかい!と思ってしまった。
評価はC。
- 作者: 井上夢人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/01/20
- メディア: 文庫
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