『ミリオンダラー・ベイビー』

DVD。
孤独を抱えた老トレーナーと女子ボクサーの交情を描くヒューマン・ドラマ。アカデミー作品賞。
鬱映画として名高い本作、何が起こるんだか事前の知識で知っていながら観ても、やはり相応の精神的打撃に打ちのめされることとなりました。だから休日最終日に観るのになんでこういうチョイスなんだ…。
映画としてはいかにもイーストウッドらしく、枯れた渋みのある質実剛健なヒューマン・ドラマだけど、こういう雰囲気の中ではイーストウッドにせよモーガン・フリーマンにせよ記名性が高すぎて浮くような感じがした。特に後者は役がいまいちスケールに乏しいだけに。ヒラリー・スワンクはいい笑顔見るたびに、その後の悲劇が脳裏を掠めていたたまれなかったな。
作品の主題に関しては重すぎてなにも語れない。ただ出口のない絶望と哀しみに胸が塞がれるだけ。ビールでも飲んで誤魔化したいけど、なんか胃が荒れててそれもままならず…。

ミリオンダラー・ベイビー [DVD]

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