羽海野チカ「3月のライオン 9」白泉社ジェッツコミックス

ひな受験編〜名人戦、宗谷vs土橋。
ひな嬢パートはモノローグの魔術師の本領発揮、個人的ツボである横顔の可愛らしさとあいまって感涙の出来だけど、一方で名人戦はモノローグ排除、徹底した客観描写で凄味を感じさせる。まったく種類の異なるエモーション表現を味わえる、完全本格派の漫画表現であります。
幕間「死神と呼ばれた男」にも、心地よい微笑みがあったよ。こういう棋士列伝はどんどんやってほしいと思う。ひふみんモデルとかはベタかなー。