7th。
個人的には期待していた分だけ、隔靴掻痒感の強い作品でした。
『絶体絶命』が凄く好きだったので、以降のシングル曲聴いててもこうした予感はあったのだけど、なんか核になる曲、世界観が見えてこないなーという印象。それはさらにそれ以前の作品の信仰に似て絶対的な世界観の確立があった故で、そこからバンドが脱却しないといけないというのもまた理解していることではあるのですが。
世界観や楽曲の広がりと彩りが語られるべき作品であるのでしょうが、俺は正直聴いててずっとモヤモヤしてた。劈頭のミディアムナンバ「いえない」は非常に気持ちいいポップネスのある曲でその後の期待を煽りもし、「実況中継」のユーモア*1にも微笑みつつ、「DARMA GRAND PRIX」「五月の蠅」の流れなんかも非常にかっこよろしく、特に後者は結局この曲が一番かっこよかったなーと思いつつ、「ブレス」はやっぱり崇高系バラードにおける野田ヴォーカルの透明感の圧倒的な効果を思い知らされ、「Tummy」の詞曲の愛らしさには古き良きラッドを感じてやはり好きだなーと思います。…と、結局楽曲のクオリティとセンスにおいてはやはり鋭敏で充実した作品ではありますが。
んで、「会心の一撃」に跳ね回ることを楽しみにライヴに行ってきます。また若いんだろーなー客層。
- アーティスト: RADWIMPS
- 出版社/メーカー: EMI Records Japan
- 発売日: 2013/12/11
- メディア: CD
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*1:《仏「菩薩の怒りを くらえーくらえー」》て。