羽海野チカ「3月のライオン 10・11」白泉社ジェッツコミックス

プロポーズ編(?)。
もうなんつーか、雷堂棋竜がいとおしいってぐらいで、将棋は完全に脇に置いたvs誠二郎のホームドラマ
確かに容赦のない筆はエキサイティングではあるけど、ひなのイジメ展開同様、必然性への若干の疑問を抱きつつ、しかしビルドゥングス・ロマンという物語形式に真っ向勝負を挑む作家の志と、その過程でこうした欺瞞の在り方を徹底的に糾弾せずにはおかない潔癖さは、支持すべきものだろうと思います。つかこれだけの表現者を前に僭越至極だけど、twitterフォローしてこの方、ちょっと庇護者的に応援してあげたくなってしまう心持ちでして…。
しかしvs入江での表現とか将棋シーンも、あと棋士列伝も好きなので、そっちにも期待してます☆