森博嗣『キウイγは時計仕掛け Kiwi γ in Clockwork』講談社ノベルス

ネタバレ注意。
Gシリーズ最新作は、いつものメンツが学会in伊豆、そこで起こる殺人事件withキウイ。
今回は単独の事件としても、シリーズとの関連においても、あまり見るべきところなし。まあ例によって気付いてないだけで、何かとんでもないの仕込んである可能性は否定できないけど、リアルタイムで読んでて気付いたためしがない。
そうなってくると愉しいのはいつものメンツの掛け合いと、最近小説以外の仕事も忙しい科学研究の啓蒙要素は、学会舞台とあって顕在化。さらにはその二つが加部谷恵のキャラの下に結びつき、なんだかいい感じに感動的な「はじめての学会発表」のよみものに。
こういうことじゃないんだよなあ…とか思いつつも、それでもやっぱり愉しかったです。
評価はＢ−。

キウイγは時計仕掛け (講談社ノベルス)