RADWIMPS 「五月の蠅/ラストバージン」

16thシングル。
その物騒な詞が話題の「五月の蠅」ですが、なんやウワサのあのコとなんかあったんかとか下世話な勘繰りは置いといて、サウンド的にはトガって暴れていながらも統一感のある、見事なロック・ナンバだと思いました。詞と音のイメージのどちらが先なのか、どっちにしても世界観の構築という点ではさすがの手腕です。「ラストバージン」の、これまでのラッドのラヴバラードの希釈された縮小再生産のようなヌルさとは対照的に。
こういう攻撃的な曲揃えたアルバムとかも聴いてみたいなあと思う。「狭心症」のようなディープさを感じることはなく、露悪の印象を拭えないのも確かなところではありますが、《その身体に解き放った 愛しの僕の精液を お願いよ 取り返したいの》のとことか、最高に流麗なのにゲスい韻の踏み方、とても好きです。

五月の蝿 / ラストバージン

五月の蝿 / ラストバージン