完結巻。
いやコレね、よかったよー。
多分一番ハートウォーミングで、穏当な決着に落とし込んで、裏を返せばヌルいとか日和ったとか言われかねないリスクを取りつつ、でも心底こうなってよかった、こうなって嬉しいという、説得力に満ちた解決を導いた筆力。素晴らしい。
作品を通して様々な揺らぎがあって、目に見える答えや決着のない問いが繰り返されるのだけど、でもそれをそうしたものとして肯定してしまう、とても清々しい信念のかたちが提示されていたと思います。ぶっちゃけ泣きましたよ、ええ。
不満としては、むるたんにもうちょっと毒が欲しかったなーってぐらい。今後も確実に(借りて)追っかける作家です。
- 作者: 渡辺ペコ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/04/23
- メディア: コミック
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