小山宙哉「宇宙兄弟 1-3」講談社モーニングKC

今頃ね。
期待は若干高すぎたかと思ったけど、2巻以降、特に第三次試験が始まってからはかなり面白くなってきた。閉鎖状況でのグループワークとか、若干本格魂も疼いてテンション上がるね! どれだけ実際の選抜に即してるのか分からないけど、蘊蓄やディテール離れてもエンタテインメントしてる。
ここまで「宇宙」の魅力よりも「兄弟」の葛藤にフォーカスされてる感じがして、もっと宇宙に関するロマンとか、必然性とか、アツいものを読ませてほしいと思ったけど、それはこれからに期待するべきでしょう。せりかさん（のっち似）の名前のエピソードとか、大袈裟にならずに感動的なシーンを見せられる、マンガ家としての筆力には確かなものが認められるので、期待できると思います。
ユーモアも適度で、いいセンスだと思います。《「実際ちょっと締まってました」》《「ママどこだ？」／「バーゲン」》、あとはエアそろばん時の六太の表情が、それぞれの巻のツボだったかな。

宇宙兄弟(1) (モーニング KC)

宇宙兄弟(2) (モーニング KC)

宇宙兄弟(3) (モーニング KC)