花沢健吾「アイアムアヒーロー 12」小学館ビッグコミックス

クルス編完結。
…と思わせて、実は新展開への序章。おばちゃんのコピペ絵とか、出オチのあいつの三連見開きとかに笑いつつページ繰ってたら、実は今作屈指のプロット・サプライズ*1が仕込まれてたわけで。
「感染」がいつの間にか「覚醒」に転じている新人類ヘゲモニー展開、『AKIRA』ならいいけど『ドラゴンヘッド』は勘弁してよ、という例示が浅い素養を露呈しているのですが。でも今んとこクルスがひきこもり連中に限られてるってあたりが、ベタなれどこの作家らしいアイロニィで好ましいところでもあります。

*1:SF的には若干ベタ、いう意味も含む。