ドレスコーズ 『the dresscodes』

1st。
毛皮のマリーズの印象から、もっとアクの強いサイケデリックなロックを想像していましたが、実際はヴォーカル含めてシンプルなかっこよさが好印象でした。グッドメロディにブルージィなフレーヴァとバンド・アンサンブルがオトコっぷりを添える、衒いのないロックンロールです。
アタマから「Lolita」「Trash」とアンセム二連打は贅沢だし、「ベルエポックマン」のギターにもアガる。その後もブルーズに煙った世界観を聴かせつつ、「Automatic Punk」や「誰も知らない」でパンキッシュに弾けてみせたりアバンギャルドにトガったり。
純粋な音楽としての魅力はもちろん大いに認められるところですが、個人的にはフロントマン・志麿遼平の70年代アングラの香気を漂わせる独特のオーラに引っ張られる部分も大きいです。吉井和哉は遥かにあっても、ローリー寺西まではいっただろ。

the dresscodes(初回限定盤)

the dresscodes(初回限定盤)