岡嶋二人『七日間の身代金』講談社文庫

ネタバレ注意。
「人攫いの岡嶋」、王道の誘拐ものと思わせつつ、実はそれは目くらましで、本質的には密室ものだという変化球。
ストーリィテリングのスキルは相変わらずの一級品、上述のようなケレンも好ましいけれど、純粋に密室ミステリとして見た場合には、仕掛けがあまりにも大味で、ちょっとエレガントさに欠けるなあと思った次第。
犯人もあからさまにあやしいぜ。
評価はC+。

七日間の身代金 (講談社文庫)

七日間の身代金 (講談社文庫)