折原一『耳すます部屋』講談社文庫

ネタバレ注意。
ノンシリーズ短編集。
この前読んだのと一緒で、仕掛けやサプライズの機能性が低い。「五重像」「眠れない夜のために」「目撃者」と、かなりトリッキィな作品もあるけど、印象としてはそれでもなお。
しかしどっかで見た作品あるなあと思ってたら、『異人たちの館』の作中作だって。読んだの多分小六とかだよ。この(低い)クオリティの作中作を短編集に入れてしまうって面の皮以前に、この独特のヘンなダサさってよっぽど記銘性高かってんなあ、という変な感心。
評価はC−。

耳すます部屋 (講談社文庫)

耳すます部屋 (講談社文庫)