ネタバレ注意。
「Calling You」はまあ、ラストの余韻こそなかなかだけど、基本的には稚い小品だし、「傷 -KIZ/KIDS-」はちょっとあざとい感じがして好きになれない…と思って読み進めて「華歌」、文体がたまに出る背伸び感があっていまいちだし、ファンタジィとしてのイメージとも合ってない、つかちょっとイメージキモい、とか思ってたら、どんでん返しで見事にやられた。
イメージともその主題ともリンクして、挿画もまたギリギリのミスリーディングだしで、綺麗にキマった叙述トリックでした。このぐらいの短編でやるのは若干もったいない気さえ。
評価はB。
きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)
- 作者: 乙一,羽住都
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/05
- メディア: 文庫
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