ネタバレ注意。
込み入っているので梗概略。
「館」にまつわるプロットとその処理にはっきりとしたオリジナリティと目新しさがあり、ミステリとして「館」の名を冠するだけのものではあった。物語の運びにもリーダビリティが認められ、結構な長編だが体感すぐに読んでしまった。
ただロジックやトリックのディテールに物足りなさを感じるし、「千一夜」や先端情報工学といったガジェットもうまく馴染んでいない。
愉しんで読みはしたのだけど、なので評価はそれなりかな…。
評価はC+。
- 作者: 芦辺拓
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/08/06
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (5件) を見る