ネタバレ一応注意。
ボクシング×誘拐ミステリ。
リーダビリティは高く、ぐいぐい読ませる。「人攫いの岡嶋」だけあって誘拐事件の展開*1は堂に入ったもの、舞台として選ばれたボクシング業界に関しても、世界タイトルマッチ、またそれに至る様々な描写にも読み応えがあるし、ボクサーを中心としたキャラクタ造形にも目新しさがある。ちょっと主人公に感情移入しきれなかったけれど…。
誘拐モノにしてはサプライズに物足りないものがあった*2り、クライマックスやラストも尻窄んだ感はあったけど、少なくとも読んでる間はあっという間。いかにも岡嶋二人、誘拐エンタテインメントの盟主です。
評価はB−。
- 作者: 岡嶋二人,茶木則雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1993/12/06
- メディア: 文庫
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