ネタバレ注意。
ノンシリーズ短編集。
アイデアも凝らされ、リーダビリティも無論であるが、正直一発アイデアに拠り過ぎと感じられたし、ツメの甘いところも散見された。表題作でフィルムに傷をつけようとするところとか無理筋だし、「迷い道」の豊永の扱いとか強引すぎる。
「バッド・チューニング」が、音楽業界の雰囲気がほのかなせつなさと共に醸されていて、この作品集の中では一番読み応えがあった。逆にプロットは安いのだけど…。
評価はC。
- 作者: 岡嶋二人,北上次郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1989/09/06
- メディア: 文庫
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