ネタバレ一応注意。
家庭内読書会「古典的名作を読もう」企画、第10回課題本。
今回は児童文学でございます。
風刺性、あるいは批評性、より広い意味での寓話性、そういう作品の核にあたる部分はちょっと露骨に剥き出しだけれど、それを包み込むようにある世界観…キャラクタの愛らしさやイメージの鮮烈さ…は作家の持つ感性の瑞々しさを存分に感じさせ、それを過不足なく表現した訳文も含め、非常に質の高い小説として感じ入るものがありました。
こんな色気のない感想しか書けないのが申し訳ないほど、純粋に「楽しい」と感じられる物語です。
評価はB。
- 作者: ミヒャエル・エンデ,大島かおり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/06/16
- メディア: 新書
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