ネタバレ注意。
「二人の妻を、続けて熊と鮫に食い殺された男」を中心に展開するミステリ。
熊と鮫ってなでしこのDFラインみたいですね。
…そんな派手な導入を見せ、さらにユーモラスなタッチですいすい進んでいくのだけど、事件は徐々に尻窄み、熊鮫もどっかいってタイトルの「首つりの木」が前面に出始めると、それがまあショボいトリックしか与えられず、至ってションボリの展開。
推理にも物語にも空白が目立ち、ミステリとしてエレガントさ、精緻さに欠ける。絶対一人目の妻が生き延びてて操ってると思ったのに…。
評価はC。
- 作者: 本岡類
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1994/01
- メディア: 文庫
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