ネタバレ一応注意。
パラレル英国を舞台とした「パンク・マザーグースの事件簿」こと、キッド・ピストルズシリーズの第四作品集。
恩田陸が「センスがいい」の一言だけで解説エッセイ書いてるけど、基本的にはその通り。世界観とプロット、道具立てすべてに貫かれた知的なトガり方、独特のポップセンスに浸れる作品集。久々に読んだけどワクワクした。
本格ミステリとしては、膝を打つような場面に乏しくて若干の物足りなさがあったのは事実だけど…その意味では「教祖と七人の女房と七袋の中の猫」の原典に一番カタルシスを感じたりもして。
評価はC+。
キッド・ピストルズの最低の帰還: パンク=マザーグースの事件簿 (光文社文庫)
- 作者: 山口雅也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2019/03/12
- メディア: 文庫
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