石川雅之「もやしもん 10」講談社イブニングKC

ネタバレ注意。
…の、アメリカ編。
最近は菌まるで関係なくなって、「風土探訪・発見マンガ」みたいになってるけど、その意味ではこのミステリ・ツアー展開はなかなか面白かったと思います。
他の作家で(媒体問わず)、「こんな取材旅行してきました」感が作中仄見えると鼻白むことが多いのだけど、この人に関しては、実エピソード丸ごと放り込まれても、適当さや短絡を感じさせないなあ。やっぱ仕事が丁寧だからだよね。
紀行趣味が魅力的だった分、個々人のエピソードは若干弱いような気もしましたが、それもまた「もやしもん」らしいところ。螢とマリーのア・ボーイ・ミーツ・ア・ガールは凄く微笑ましかったです。

もやしもん(10) (イブニングKC)

もやしもん(10) (イブニングKC)