ネタバレ一応注意。
陰陽師小説です。朱雀はモロに京極だし、このシリーズは言わずもがな。時勢に乗りたがる作家さんでしたね。
でも常道の平安時代ではなく、鎌倉に舞台をもってきたのがこの小説のミソ。キャラの造作は基本的な作法を抑えて書ける人だし、貧乏御家人の生活ディテールとか目新しい要素はある。まあ歴史蘊蓄はあまりに蘊蓄然としてしまって、うまく馴染んでいないような印象はあったけれども。
この巻ではラスボスが義経。鎌倉舞台ならまあベタっちゃベタ。クライマックスの怨霊大戦にはあまりスケール感が感じられなかったので、そういうのはこれからかな、と思います。一応「三」までは持っているので、それぐらいは読もうかと。
評価はC。
- 作者: 藤木稟
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2003/01
- メディア: 文庫
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