ネタバレ注意。
家庭内読書会「古典的名作を読もう」企画、第二回課題本。
まあ「喜劇」として読めば、ポーシャの求婚者こきおろしっぷりとか、判決場面におけるグラシャーノーの調子こきっぷりとか、愉快ではあった。
しかしなにかを語ろうと真剣に読んでみても、ユダヤ人蔑視とか、「金・銀・銅の箱」場面に典型的に見られるアイロニーなど、大時代的な大仰さがまま見られ、うまくのみこめなかったというのが正直なところ。唯一事前に名前を知ってた文学史的有名キャラ、シャイロックさんに関しても、人格的な深みを感じられませんでした(訳者も言ってる通り)。
…単純に、「ポーシャかっけー」つって読んでいいんじゃないかと思うけど。
評価はB。
- 作者: シェイクスピア,福田恒存
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1967/11/01
- メディア: 文庫
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