ネタバレ特になし。
エッセィ集。なぜか本棚に。
小説家として名声を得てからの仕事がメイン。広島とかチェルノブイリとか、「歴史」「運動」の渦中にコミットしていくなかでの文章が多い。そういう大文字の「社会」の中での文章は、困惑を率直に吐き出しつつ、でも懸命にもがいているさまが伝わるもので、それは一編のエッセィとしての評価・クオリティとは離れて、好感の持てるものだったと思います。
そうではない社会批評は、やはり漫然としてしまったり、相変わらずの玉石混交だけど。
評価はC。
- 作者: 田口ランディ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06
- メディア: 文庫
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