舞城王太郎『獣の樹』講談社ノベルス

ネタバレ特になし。
うん、分かってはいたことだけど、純文学に寄っていない舞城の小説はワケ分かりません。ブッ飛んだストーリィに翻弄されながら、無理矢理飲み下すのみ。ストーリィ紹介なんて無意味です、各自なんとかしてください。
ただ、これは媒体やスタイルに関係なく、作品の根底にある倫理観はすごく真っ当で、力強く頷きたくなるし、その「真っ当さ」を「真っ当さ」そのものとして衒いなく表現しているのが、凄くかっこいいと思うんだよね。この作品では正彦というキャラクタにそれが顕著。いいよ。
しかし「牛山罰太郎」、キャラ以上に単に名前が気に入ったので、他でも使ってくださいw
評価はＣ＋。

獣の樹 (講談社ノベルス)