いしいひさいち『COMICAL MYSTERY TOUR 4 長〜〜〜いお別れ』創元推理文庫

ネタバレ特になし。
おなじみ(?)ミステリパロディ作品集。
マンガ界の巨人がミステリ愛好家で、こうしてネタにして描き続けてくれているのは嬉しくも頼もしくもあることですが、ネタは他愛のないものが多く、はっきりと意味の分からないものもありました。例えば「オックスフォード連続殺人」。原作を読んでいないからなおさら、マジで意味が分かりませんw
面白かったものを挙げるとするなら、国内作品、「藁の楯」と「半落ち」ですかね。前者は原作未読でも笑えるシンプルなネタ、後者は原作読んでるとなおさら、そのうすら寒い人情噺趣味*1に批評的なバカバカしさが素敵でした。
評価はC+。

*1:横山秀夫のワースト作品だと思っているのですよ。