更新再開。
とか言いつつ、何も変わらず処分銘柄から。
作画はシャープになって、余裕が出てきているのが分かる。如実なのはバッシュの描写が極端に増えたこと。今まで真っ白だったから、こういうディテール詰めるのも人気獲得に繋がるのになあ、と勝手に老婆心出してたのでした。
絵が落ち着いて、試合のシーンでは迫力も出せていると思うけど、展開は変わらず行き当たりばったりで、説得力と「燃え」が共に皆無なのは致命的でした。神奈川決勝対本牧東にせよ、関東大会対明和大日立にせよ。最たるものは成田中央の唐突なハイパー化。伏線・ストーリィ構造が脆弱なので、基本的には置いてけぼりで決着するのです。
土橋の空気っぷりとか石井の不愉快な愚かしさは捨て置くとしても、メインキャラの煩悶やその解決も表層的かつ短絡的で、まるで感情移入できないのが辛い。最終巻の哀川鬱展開はこの期に及んでそれかよと思ってウンザリしました。
ストーリィテリング・キャラクタメイキングの双方で、評価できるものが全く見出せません。女性キャラの唇とか、身体の肉感描写*1に回す労力を、そちらに振り向けてはいかがでしょう。もう読まないだろうからどうでもいいのだけど。
やっぱね、『SLAM DUNK』ってさ、偉大だよね。
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*1:杏崎さんが意味もなくベッドの上ゴロゴロしながら思い悩むシーンのコマ割は笑いました。