ヘミングウェイ/福田恆存(訳)『老人と海』新潮文庫

ネタバレ一応注意。
恥を忍んで申し上げますと、いっぱしの読書家のようなふりをしてワタクシ、『老人と海』と『白鯨』をごっちゃにしていたことが発覚しました。「なんだよいつ出てくんだよモビィ・ディックはよお」と思いながら読んでおりました。もちろんどちらも未読でした、はい。
で。読書感想文を書くつもりで読んだのですけど、コレ、無理です。ストーリィだけ取り出したら、おじいちゃんが海でカジキマグロとサメと格闘するだけの話だよ。常々言ってるおじいちゃんコぶりから敷衍しようにも、強すぎるもん、このおじいちゃん。「あの子がいたらなあ」かなんかグチグチ言いながらも勝っちゃうんだもの。マグロは食い散らかされるけど。
ところどころ雄大な自然描写があったりしたけど、それから膨らませるのも無理だなあ。
正直何を読み取ればいいのかよく分かりません。ギブ。
…ああでも、ラストシーンはちょっとびっくりするぐらいにキマってたな。
評価はC。

老人と海 (新潮文庫)

老人と海 (新潮文庫)