マキシマム ザ ホルモン 『ぶっ生き返す』

今頃買った。
最近のロック熱再発の勢いを借りて。
もう、なんでリアルタイムでこの衝撃を体験せんかったかね、つー大名盤です。ロック偏差値高いつもりか? スカしてんじゃねーよ二年前の俺。ライジングサンで観とくんだった!
彼らの音楽のなんたるかは各所で断片的に認識していましたが、音源でまとめて聴くと段違いの迫力です(当たり前)。強靭でしなやかなリズムとひたすらかっこいいギター・リフで織りなすへヴィな爆音、デス・スクリームの威圧とキャッチーな歌メロが混沌として、しかし爽快に弾ける「歌」の魔力。そして説明不要の狂気の詞作*1。俺が中二だったら間違いなくコピバンやってる。絶対「チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ」を死ぬほど練習してる。ホントは「絶望ビリー*2がやりたいんだけど、自意識が邪魔して。
驚異のキラーチューンであるオープニングの二曲、それぞれ持ち味の異なるアンセムであるケツの三曲、特にその集大成としての「恋のメガラバ」は、ロックという音楽の一つの極として絶対的な魅力を放っている。気持ちよすぎ。
そして単なる快感装置にとどまらない、フロントマンの厄介な性格とそれゆえのメッセージ性が垣間見える部分が、独特のニュアンスを楽曲に加えていて、それがとても素敵だと思う。コピーライティングとしても異常に高性能なアルバム・タイトルは、画太郎のババアが包丁持って叫んでいても、不思議と感動的なのはそれゆえだと思います。
…俺だけかも。

ぶっ生き返す

ぶっ生き返す

*1:引用したい箇所は限りないのでやらない。

*2:DEATH NOTE』ファンであろう全世界のオタクどもがやってる空耳コピーの映像を見るとホントにやさしい気持ちになれます。