中村一義 "デビュー15周年記念ライブ「楽演2012」"

2012.10.20@名古屋クラブダイアモンドホール
個人的には多分RIJ2003以来の中村一義のライヴ、しかも共演サニーデイ・サービスという、アラサー邦楽ロックファン(特に俺)狂喜失神のこの公演、行けなかったら死ねると思って仲間たちと行ってきました。向かう道すがらでこんだけニヤニヤしたライヴはちょっと記憶にないぜ。
で、これもまた久々に行ったら満員ギュウ詰めのダイアモンドホールZeppでやれよと思ったけど、皆同年輩同世代とおぼしいオーディエンスから溢れだす期待感のヴァイブスに、勝手に連帯感を高めながらの開演。
普通に対バンだと思ってて、そういや中村は100sでもないのにどういうバンド編成なんだろと疑問はあったのだけど、蓋開けてみたら「中村一義inサニーデイ・サービスwithまっちぃ」とでもいうべきワンバンド・ツインヴォーカル編成。そして演奏される中村一義サニーデイ・サービスの名曲たち。交互にヴォーカル取ったりコーラス合わせたり。「baby blue」から「ここにいる」を経て「街の灯」って、ドアタマから感涙必至の嬉しい懐かしさ、想像していた以上の奇跡的に貴重なライヴでしたw!
ホントに昔の曲しか演らなかったし、演奏やライブじたいのクオリティに若干のヌルさを感じないでもなかったのだけど、でもこれははっきりとお祭ですから、ただ「NOW」の「ランランララララ」シンガロングや、「まる・さんかく・しかく」*1のフリ、「犬と猫」の言わずと知れた《どう?》大合唱にこれ以上なく胸を熱くし、オーディエンス皆笑顔の空間があったことだけが、ただ記憶されていればいいのでしょう。
アンコール3曲の選曲なんかまさに神セトリだったし、そもそもその前の「ハレルヤ」から続く本編ラストもたまらんかったけど、個人的には「威風堂々」、久々に聴いてふと胸を撃たれたフレーズが、かつて出会った音楽を、日々の変転のなかでも大事にし続け、そしてまたこの夜に集った人たちに向けた、ここにきて一層感動的なメッセージである気がして。

僕等がさぁ、雨にも負けて、風にも負ける、
けど、晴れた日には進める生き物ならば、
そう、ねぇ、新しい地へ、
そう、ねぇ、歩けるから。
(「威風堂々」)

またこんな夜に、会えたらいいよね。

セットリスト:1.baby blue 2.ここにいる 3.街の灯 4.月光荘 5.謎 6.NOW 7.歌 8.ぼくは死ぬのさ 9.威風堂々 10.さよなら! 街の恋人たち 11.最果てにて 12.まる・さんかく・しかく 13.bye bye blackbird 14.ハレルヤ 15.恋におちたら 16.永遠なるもの en.1 1.青春狂走曲 2.犬と猫 en.2 恋は桃色 en.3 犬と猫(1phrase)

*1:でも曽我部氏も言ってたけど、コレライヴ初披露ってなんなの? 「絶対やる曲じゃん」てその通りw